田中芳樹 霧の訪問者〜薬師寺涼子の怪奇事件簿

なんとなくまったりと読書の日々を過ごしております。
今回は手軽に読めるこのシリーズを。

霧の訪問者 薬師寺涼子の怪奇事件簿
発行元:講談社
価格:¥ 840
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あらすじ

米国一の美人富豪のパーティに招待された警視庁一の傍若無人女王薬師寺警視,休暇をとって部下泉田と軽井沢へ。ところが泉田拉致を皮切りにホテル焼失,富豪令嬢自殺,女装軍団集結と事件が勃発,軽井沢は大混乱に!

感想

作者の最近のお気に入りのシリーズのようです。コミックのメディアミックスで発売されていて,よく書店で見かけるシリーズになりました。イラストの垣野内さんの絵は美夕のときから結構好きだったので,お涼様のビジュアルもだいぶ確定してきたところでもあります。(最初はちょっと清楚すぎる印象もあったのですが落ち着いてくるとなかなかです)
で,今回のお話ですが今までのものに比べて結構地味目の展開です。印象からすると,作者が時々使う手である「本編なんだけど"外伝"なのです」のパターンのようにも思えました。今までの流れから外れて(このシリーズに共通した流れはないのですが)ちょっとどっかで一休みという印象ですね。ちょっとしんみり目の内容なんかも入っててそれなりには楽しめたのですが,ひとつ気になるのは泉田さんがなんかとってもパターン化されてるような点です。台詞や行動が画一的というか,ゲスト芸能人が吹き替えやってるみたいな印象でちょっぴり残念でした。泉田さんにはもっと生き生きと活躍(振り回されてとも言う)してもらって,最強コンビ健在ってとこが見たいですねぇ。