鯨統一郎 なみだ学習塾をよろしく!

めっきり寒くなりましたが,布団にもぐって読書三昧といきたいところです。

なみだ学習塾をよろしく!―サイコセラピスト探偵波田煌子 (ノン・ノベル 836)なみだ学習塾をよろしく!―サイコセラピスト探偵波田煌子 (ノン・ノベル 836)
鯨 統一郎

祥伝社 2007-09
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あらすじ

教育こそが日本を変える。希望に燃え学習塾を開いた波田信人には戸惑うことばかり。受験を控えた中学生の間で,厄介な事件が続発するのだ。そして最大の悩みが新米事務員・波田煌子。元警視庁のプロファイラーだというが,言動はお惚け。しかし事件の真意はどうやら掴んでいるようで・・・

感想

波田煌子さんの本も3冊目となりました。「サイコセラピスト探偵・波田煌子」ってシリーズタイトルまでついてます。(今確認したら,2巻目にもついてました(^^ゞ)
というわけで今回もおいしいお茶とお茶請け満載で,謎を解きまくります。本屋で見た第1印象は「学習塾??」。しかし,案ずることはありませんでした。やはり波田さんは変わりません。熱血塾長を巻き込んで塾の生徒たちの悩みをいつの間にやら解決していきます。
しかしこの作者は奇才というかなんと言うか,各話の最初に出てくる薀蓄が半端じゃないです。今回は学習塾ということで,受験やその他授業のつかみみたいなものが面白い。思わず今度使おう! って思うものもあったりします。
完全にシリーズとなり,波田さんはちょっと控えめな感じですが,塾長の波田さん(こちらははたさん,ちなみに塾の名前ははた学習塾をうやむやのうちになみだ学習塾に変えられてしまいました)のとぼけた熱血さが素敵だったりもします。