千葉暁 聖刻群龍伝−龍攘の刻4

暑くて本が読めん。などいいながらついつい手にとってしまった。この1冊。おかげで睡眠時間4時間で海水浴に行く羽目になってしまいました。ビーチでよく眠れましたです。

聖刻群龍伝龍攘の刻 4聖刻群龍伝龍攘の刻 4
千葉 暁

中央公論新社 2007-05
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あらすじ

歴史はついに2人の龍に審判を下す。覇道を歩み行くは常に一人。友誼で始まり,同志として手を携え,義を選び,運命が分かたれた。。帝国と連合との衝突−サイオンとデュマシオンの対決がここに終結する・・・

感想

1年ぶりの群龍伝です。龍攘の刻も最終巻。全体としてもクライマックスへと近づいているようです。そして最終巻にふさわしく,すばらしい操兵戦の描写がこれでもかってほどに描かれています。龍攘の刻はなんとなく陰謀や優柔不断なデュマ様が多く,暗〜くなる場面も多かったのですがそれらを一掃するような力の入った1冊でした。それでも主要登場人物の2名がこの巻をもって退場してしまいました。それも,思いもかけないようなところで。1名は嫌な予感はしていたのですが,戦闘も勝利に終わり考えすぎかと安心した矢先,ほんと思いもかけない形でなんともあっさりと。どうしても作者は主人公には不幸を与えたがるものなのか・・・ それでも,それぞれの登場人物がだんだんとあるべきところに収まりつつあるように見えてきた今,最終章がどのような展開となるのか最後までしっかりと見届けたいと思います。
ところで,この巻からイラストレーターが変わったみたいです。別にそうは気にはなりませんが何でこんなタイミングなのでしょうかね。聖刻1092もあるとき突然変わってましたが,なんかあるんでしょうか。まあ今回の方は人物は好みの絵で前の方よりも好きなほうだと思うので,まあよいですが。(操兵に関しては群_伝のイラストはまったくだめです。最初の1092が人物にしても操兵にしても一番しっくりときます。幡地&福地のイラストで群_伝を見てみたいです。)