天沢彰 大帝の剣

懐かしいもの特集の第3弾です。

映画ノベライズ 大帝の剣
映画ノベライズ 大帝の剣夢枕 獏 天沢 彰


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

あらすじ

強大な剣を背負った巨大な男万源九郎が,豊臣の血を引く姫をめぐって,不気味な忍者や天草四郎,果ては宇宙人まで巻き込んで繰り広げる大騒動!

感想

夢枕獏の「大帝の剣」といえば,今でも思い出しすのが20年ほど前のことです。その当時まだ学生で,授業の合間に校舎の外でひなたぼっこをしながら,夢中で読んだ記憶があります。その当時の印象では,結構むちゃくちゃな設定の中でかなりシリアスな内容が展開されており,夢枕氏独特の壮大な世界観まで展開され,かなりのめりこんで読んでたような気がします。ところが3巻? くらいでパタリと続編が出なくなり,そのまま消えたのかと記憶のかなたに消え去っておりました。
ところが何を思ったのか映画化されるということで,このようなノベライズまで出版されてしまいました。こうやって映像化されたものや,その文章化されたものを改めてみてみるとなかなかきてますね。特に文章のほうは,文体の違いからかかなり能天気! そうかそういうストーリィだったのかと,なんか納得してしまいました。
この映画化を機会に,本家のほうも復刻され,続編もかかれるようです(復刻版の中には新しい章がすでに付け加わっているようです)。もう一度本棚を掘り返して読み直すか,いっそのこと復刻版を最初から買って読み直してみましょうか。