小川一水 天涯の砦

ここ数日首が凝って仕方がありません。長時間PCの前に座ってるのが苦痛になってきました。どなたかよい解決法をご存じないでしょうか・・・

天涯の砦
発行元:早川書房
価格:¥ 1,575
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あらすじ

地球と月を中継する軌道ステーション<望天>で起こった破滅的な大事故。虚空へと吹き飛ばされた残骸と月往還船<わかたけ>からなる構造体は,真空に晒された無数の死体とともに漂流を開始する。だが,隔離されたわずかな気密区画には数人の生存者がいた。空気ダクトによる声だけの接触を通して生存への道を探る彼らであったが,やがて構造体は大気圏内への突入軌道にあることが判明する。

感想

いや〜,面白かったです。小川一水好きなんですけど,今回は全然事前情報を入れてなかったので,まっさらな状態で読み始めたらはまるの何の。翌日の仕事のことも忘れて午前4時ごろまでかけて読了してしまいました。息つく暇も与えてもらえないようなストーリィ展開。パニック映画を見るように見事な映像が浮かんでくるような筆力。そして何といっても,それぞれに謎を秘めた魅力的な登場人物。そして登場人物の中にはスーパーヒーローはいません。弱い部分を持っていながら互いに助け合い,苦難を乗り越えていく人たちです。最後は一水さんお約束のハッピーエンド。今のところ今年読んだ中でナンバー1です。ぜひお勧め。