小松左京+谷甲州 日本沈没 第二部

ここのところ外での仕事が続いているので,家に帰るとバテバテでなかなか読書も進みませんがその中でも一気に読みきったこの本をご紹介。

日本沈没 第二部
発行元:小学館
価格:¥ 1,890
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あらすじ

1973年に発表され大ベストセラーとなった小説『日本沈没』の33年ぶりに書き下ろされた続編。日本列島が海面下に没し、国土を失った日本人たちの25年後を描く。2006年、日本人はパプアニューギニアカザフスタンなど世界各地に入植し、現地社会との摩擦を経験しながらも、着実にコミュニティをつくり上げていた。国土は持たなくとも日本国は存在しており、中田首相を中心とした政府は自国のアイデンティティを世界に示すため、ふたつのプロジェクトを密かに進行させていた。ひとつは日本列島が沈んだ地域に人口100万人規模の巨大な人工島を建設するメガフロート計画。もうひとつは日本人の技術を結集して挑む未来予測システム、地球シミュレーターだった

感想

日本沈没』かなり懐かしい響きを持つ作品です。が,実は第一部というか小松左京氏の日本沈没は読んでおりません。映画のほうはまだ子どもでしたがTVで放映されたときは手に汗握りながら見ていたような記憶があります。現在公開中の映画のほうは・・・,まあTVで放送されれば見るかもっってとこでしょう。
そしてこの本ですが,とりあえずは谷甲州さんとの競作ということで,期待と不安とで手に取りました。で,数ページ読んだところで大満足。後は一気に読みきっておりました。もろ谷甲州ってかんじの展開で文章もいつものハードな甲州節。渋いおじさんたちの活躍に引き込まれました。前作を読んでいないので,登場人物の背景などわかりにくい点もところどころあったのですが,そんなことも気にならないくらいでした。思わず,前作を本屋に会に走ろうかと思ったくらいですし(^^)
ただ,なんとなく後半部分は一気に行き過ぎたって感じがして,それこそ上下巻になってもよいのでもう少しディテールを読み込みたかったなと言う印象は持ちました。それでも次に引きそうな終わり方でしたので,このコンビで第三部を期待したいところです。