日下部匡俊 蒼天の聖王−剣の聖刻年代記

剣姫の宿命 ―剣の聖刻年代記・蒼天の聖王(1)
発行元:朝日ソノラマ
価格:¥ 520
教王の胎動―剣の聖刻年代記 蒼天の聖王〈2〉
発行元:朝日ソノラマ
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双天の王者―剣の聖刻年代記 蒼天の聖王〈3〉
発行元:朝日ソノラマ
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あらすじ

〈黒い精霊〉を操り〈黒き月〉の後継者たらんとするル・タン、千年前の思惑どおりに〈教王〉を出現させたゼン・イク。時代を隔てた二人の野望と対決するショク・ワンの物語

感想

もう15年以上続いてる<聖刻>シリーズの中の1シリーズです。最初は千葉暁さんの作品が多く出てましたが,最近ではそちらのペースはだいぶ落ち,メインのシリーズは数年新刊は出ていません。そのかわり最近はこの日下部さんの『剣の聖刻』シリーズが元気です。最初は場面転換が時間空間入り乱れて,けっこうわかりにくい作品だったのですが,この前のシリーズくらいからはかなり洗練されてきて,本に入っていきやすくなりました。
さてこの<聖刻>ですが,基本的にはロボットバトル小説です。ただ,RPGとメディアミックスされたおかげで,架空世界の設定がかなり詳しくされ,一大叙事詩となりつつあります。上に上げた2人の作家さんがメインですが,それぞれの方が持ち味を活かした世界を描き,読み応えのあるシリーズが確立されています。