田中哲弥 やみなべの陰謀

やみなべの陰謀
メーカー:早川書房
価格:¥ 651
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あらすじ

あらゆる因果の中心には,アロハシャツの大男と謎の千両箱の存在があった。5つの物語が時空を超えて絡み合う時間SF連作集。

感想

え〜と,何と言えばよいのでしょうか?? 作者も聞いたことがありませんが,新人ではないそうです。何かに引かれ本屋で手に取り,解説の大森望さんの文章を読んでなんとなく購入してみました。その夜早速読んでみました。まず最初の「千両箱とアロハシャツ」から。これはけっこう短く,文章もあっさりして読みやすい。なかなか面白い。でも何のことやらよくわからん。
連作らしいから次読んでみよう。主人公は一緒みたいだけど最初と話に関連性はあるのか??
じゃあ次。これは時代劇ですね。なかなかシリアスで引き込まれていく。最後にお定まりだけれどちょっと悲劇ですね。そういえば話の途中であまり脈絡もなく1話目の謎があっさり解かれてるぞ。この話はととてもよいのだが,全体の流れとしてこんなんでいいのか??
てな感じでなんだかひっちゃかめっちゃかになっていき,なんとなく最終話ですべてを説明したようなしてないような感じで読了。この読後感はなんか火浦巧をあっさりしたとでも言うのでしょうか,この作者独特のものなんでしょうな。なんか久しぶりに新作が出そうな雰囲気もあるとのことですので,発売されたらぜひ手にとって見ようかと思ってます。それまではもう少し読み込んで,この雰囲気に浸ってみたいと思います。
ところでこれ初版は電撃文庫からって,とてもヤングアダルト物とは思えないんですけど・・・