小林めぐみ 食卓にビールを

食卓にビールを〈2〉
食卓にビールを〈2〉
posted with amazlet at 05.07.22
小林 めぐみ
富士見書房 (2004/10)
売り上げランキング: 134,139


食卓にビールを (3)
食卓にビールを (3)
posted with amazlet at 05.07.22
小林 めぐみ
富士見書房 (2005/02)
売り上げランキング: 104,105

あらすじ

歳は16、花の女子高生。小説家で物理オタクで、さらに人妻!?一般人の3倍のスピードで人生を駆け抜ける主人公の日常は、とってもとっても刺激的!ある時は宇宙人の犯罪者と量子物理学的議論を展開し、ある時はミミズ型宇宙人と釣り談義―なぜだか身の回りに集まるUMA(未確認生物)たちの無理難題を、幅広い知識と面白がりな性格で大岡裁きのごとく華麗に切り抜ける。

感想

何かに引かれて久しぶりにこの作者の本を買ってみました。デビュー当時はかなり気に入って,何冊も買ったのですが,売れ出してからちょっと方向が変わってきたので読む気をなくしていました。一風変わった不思議な感覚のSFだったのですが,なんかありきたりなジュブナイルっぽいもの(売れ筋って言うんですかね)になってたんで。あと少女っぽいセンチメンタルなのはどうも性に合わないので,そのにおいが強くなってきたのも原因ですか。で,結構忘れかけてたんですが,ひさしぶりに読んでみるとやっぱりおもしろい。不思議な感覚はそのままに,こんなコメディタッチの作品もかけるんだと思わずはまってしまいました。
現在3巻まで出てますが,話が進むにつれてどんどん内容がぶっ飛んでいきます。伏線があるんだかないんだか,どんどん奥さんパワーあっぷしていきます。マンネリになりがちなシリーズ物ですが,そこを毎回読ませるのはやはり作者の力量でしょうか。ところで,主人公が女子高生で人妻であるのが内容とどう関係があるのだろう??
かる〜く読める短篇集なので暇つぶしにいかがですか? さて,昔の小林さんの本を探してきてもう一度読んでみようかな。