赤城毅 氷海の狼火

最近目が悪くなって,なかなか夜スタンドでの読書が辛くなってきました。ちょっとでも暗くなると細かい文字がよく見えません。もしかして伝説の「寄る年波」というものでわ・・・

氷海の狼火―魔大陸の鷹シリーズ
メーカー:祥伝社
価格:¥ 880
by AffiliSearch

あらすじ

北極海に突如新しい島が出現!した。ゴビ砂漠での冒険の帰途,冒険児・伊集院従吾は叔父隆介に連れ去られ,最新鋭艦「黒姫」に乗り込んだ。危険な金髪美女と爆弾娘、変人学者とともに目指すは極地。だが、氷が支配する海で待っていたのは、新領土獲得を狙う米国の空母、そして海兵隊の凄腕が操縦する戦闘機。そのうえ海底深くで不気味な動きを見せるUボート。混迷する秘宝争奪戦の行方は。

感想

一時期本を見かけなくなっていたのですが,デビュー作「魔大陸の鷹」シリーズの再販,それに続く続編の発売とまた刊行ペースが上がってきたようでうれしい限りです。そしてそのシリーズの最新刊がこの本であります。テンポのよい筆致は相変わらず健在で,今回も一気に読みきってしまいました。そして前シリーズ同様の”大風呂敷”。こいつは本当に,もう1冊で畳みきれるのでしょうか。次作が今から楽しみです。
ところでこの方の作り出す主人公はほんまいい味出してますね。とてつもなく強いのですが,どっか抜けてる。かっこつけてるつもりがどっかでずっこける。今回なんかは圧倒的に不利な状況ばかりに追い込まれてるせいもあるでしょうが,いいとこは全部他の人にとられてしまってなんとなく情けないままで終わってしまったような感があります。次回ではぜひ大活躍をさせてもらって欲しいものです。