千葉暁 聖刻群龍伝―龍攘の刻3 

「グリュフォンの卵」を読み出した頃から,読書ペースが少し戻ってきたようです。今回も半年ほど積んでた本を二晩ほどで読了です。

聖刻群龍伝―龍攘の刻〈3〉
出版元:中央公論新社
価格:¥ 945
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あらすじ

《蛮人王》の奇襲により軍事的優位を脅かされるデュマシオン。一方皇帝妃の選定という切り札を持って,四皇家を押さえ込み自らの地位を揺ぎ無い物としようとしたサイオンであったが。両雄の決着のときが近づく・・・

感想

聖刻のシリーズも長く続いてますね。特に最近はこのシリーズが元気です。最初は主人公の成長を柱とした冒険活劇でしたが,「群龍伝」にシリーズ名が変わってからは歴史物語の要素が強くなってきています。その分主人公が遠い世界の存在になっていくようで少しさびしさを感じますが(この人の長編はどうも最後は主人公は神様に近づいていくものらしいのですが)その分綿密な世界構成をじっくりと楽しませてくれます。このさきどのようにこの世界が動いていくのかとても楽しみです。