千葉暁 北方の傀儡師<聖刻1092外伝>

最近体力の衰えを感じるとともに,読書量が回復してきたことは喜ぶべきことか,悲しむべきことか・・・

北方の傀儡師
発行元:朝日ソノラマ
価格:¥ 1,050
新品価格:¥ 1,050より
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あらすじ

聖騎士ナムとミカルドは団将ラドウ・クランドの命を受け、東方世界を揺るがす動乱の源を断つため、北方に向かった。〈神人〉のマハ、〈白き操兵〉に搭乗するハオと共に。

感想

「聖刻1092」久しぶりの新刊です。作者の言によればこのシリーズが始まったのが20年前。
なんとも息の長いお話です。とはいえ,このシリーズはここ数年は出版されておらず,いつしか記憶の片隅へと。
内容もうろ覚えのまま読み始めましたが,本編とはなんとなく違う雰囲気に引き込まれ,かなりの分量にもかかわらず一気に読了してしまいました。
本編のほうは主人公の成長につれて,歴史劇の様相をみせ始めていたのですが,こちらは初期の頃の軽やかで真っ直ぐな雰囲気が前面に出て,とにかく引きずり込まれました。
主人公の2人のでこぼこコンビがありがちですが,かなりいい味見せてくれました。
巨大ロボットものってくくりになると思いますが,しっかりとした世界設定や人物設定で読み応シリーズであることを再認識しました。
特にラストシーンとエピローグはお約束といえばそれまでですが,やっぱこういうの好きです。男のロマンです。
しっかりと本編主人公の過去?(まだ産まれてませんが)や脇を固める登場人物の過去が明かされ,次に出るであろう本編に期待が膨らみます。